天気不安定
2015年 09月 03日
・「だれもおれのことなんかわからないんだ!」
とは、よくドラマなんかで出てくることばです。
あんまりよく出てくるので、新鮮味はありませんが、
言ってる人は、おそらくほんとに、
そう思ってるんでしょうね。
だから、新鮮味もないけれど、それなりに、
聞いている人のこころに、響いたりもします。
「そうか、そうだな。だれにも理解されてないのか」
センチメンタルな気分のときだったら、
もらい泣きするかもしれません。
ぼくも、そういうことがあったかもしれません。
なにか悪いことをした人の発言なんかでも、
「そうか、そうだな。だれにも理解されなかったのか」
と、ちょっとぐすんっときたりもします。
ずっと、それをあたりまえのように考えていたのですが、
さっき、トイレでしゃがんでいるとき、急に思った!
「だれもおれのことなんかわからないんだ!」って、
雨のなかで手錠をかけられてるような状況じゃないけど、
たとえば風呂のなかで、たとえばクルマの運転中に、
たとえば地下鉄を降りて人混みのなかを歩いてるとき、
たとえばパソコンの画面を茫然と見つめながら‥‥。
おれも言った! 口に出してないだけで。
よくよく考えてみたら、
生まれたばかりの赤ん坊から、
青い春を駆け巡ってるおにいさんから、
長い時を生きてきた老人にいたるまで、
「だれもおれのことなんかわからないんだ!」と、
言いたくてしょうがないんです。
言いたくてもがまんをしたり、
ちょっとことばを変えて言ったり、大声で歌ったりして、
ナマでは言わないようにしてるけれど、
あらゆる「おれ」のことなんか、
もともと、いつだって、だれもわかってないのです。
その「おれ」ってやつ自身だって、わかっちゃいない。
あらゆる人は、わかられることなんてない。
わかられないのは、ふつうのことです。
それくらいに思っていて、ちょうどいいんでしょうね。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
ちょっとわかられるだけで、けっこううれしいものだもの。
居抜きでどうぞって
さしだしたくなる
どなたも
引受けてくださりはしないだろうけれどもね
責任てさぁ
とか
はじまっちゃうと長くなるんで
ドロン
by saku-saku-chika
| 2015-09-03 19:11
| つぶやき