初蚊



これだけ暑けりゃ蚊もでるわな




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Photograph by Jovana Rikalo









成人期:18歳~64歳
成人である事の自覚:①他者と良好な関係作り②家庭を築く③職業や社会生活での役割④自立かつ自律
成人の役割:社会的にも経済的にも中心的役割

成人の区分
●青年期:15~30歳 身体機能の発達、社会的自立の準備
●壮年期:30~60歳(更年期を含む)成熟した身体の維持、社会・精神活動を図る時期
●向老期:60~65歳 身体的衰弱の受容、精神活動の充実、退職・老年期への準備







特徴
●青年期
身体機能が安定、20歳頃に心臓・肺・腎臓・肝臓の重量が最高になる、
性成熟、行動体力と防衛体力はピークになる、近年は成熟前傾現象により早まっている
健康問題:15~29歳は1位自殺、2位不慮の事故、3位悪性新生物
*15-19歳では交通事故死が7割を占める
●壮年期
身体機能低下、特に40歳以降に循環器の変化、
感覚機能低下(水晶体の弾力性低下)(聴覚、味覚の低下)
生殖機能低下(男性:ホルモン低下、女性:卵巣機能低下、ホルモン分泌低下)
自立した存在で子どもの養育、両親の老後の自立を支援する立場
健康問題:40-59歳は1位悪性新生物、2位心疾患、3位脳血管疾患
* 壮年期の男性の自殺が急増(経済的問題や病苦、精神的問題)
●向老期
老化に伴う身体機能の低下への適応、 地位役割の変化への適応
精神的には総合判断力や人間関係の調整力に優れている、同一性と自己概念の再構築
健康問題:40-59歳は1位悪性新生物、2位心疾患、3位脳血管疾患*循環器疾患の受療率が増加


成人期の健康問題
1 ライフスタイルが形成され、習慣的な飲酒や食べ過ぎや運動不足等の積み重ねが誘因となる
 生活習慣病が問題となる
2 健康状態に問題を抱えていても仕事の遂行や家庭の役割を優先せざるを得なくなり、
 セルフケア不足から疾病を悪化させていることもある


成人と死
キューブラーロス”死の受容過程”
①衝撃②否認③怒り④取引⑤抑うつ⑥受容
 喪失体験: 家族の一員を失う 愛する物を失う事
 悲嘆:喪失に直面した時生まれる反応、新しい生活への準備と適応の家庭
 予期的悲嘆は死別の前に家族の一員が亡くなった状況を想定して悲しむ事。
 実際に起きた喪失の衝撃を和らげる効果がある。
 医学的知識を利用した身体機能の理解
①部位別、②臓器別、③系統別、④生活行動別
 個人の健康観に影響を及ぼす因子
①疾病体験、②社会の動き、流れ、③生理的身体機能の低下、④ライフイベント、⑤人間関係


















向老期の心理的・社会的特徴と発達課題


向老期とは…
 近年、個人差もあり暦年齢のみをもって成人期と老人期を区別する事は難しく、
 こうした状況に対応する為に成人期から老年期への移行期として向老期が設けられている。
 レビンソンDJ、ライフサイクルの心理学では向老期を”老年期への過渡期”としている。
 年齢的にはおよそ60歳~65歳ぐらい。
 心身の老化・衰退の防止に努め、その後の人生を充実させて生き生きと豊かに過ごす為に、
 老年期に向かってアイデンティティの再編を図る時期。

段階 :向老期 
状況 :視覚・聴覚 ・ 記憶・体力の衰え・配偶者など近親者の死
課題 :老化への適応、喪失経験の受容
危機 :受容、諦観、絶望   
・忍び寄る心身の衰えの自覚や定年を迎え、人生の節目とも重なることから、自己像のゆらぎを体験する。


<発達課題>
老化への適応、喪失経験の受容
(1)肉体的な力や健康の衰退に適応すること。
   →身体能力の減退を受容し、知恵や経験といったものに価値観を移行して行く事が重要
(2)地位・役割の変化への適応
   →向老期の変化として地位や役割の損失を意味する事が多く、個人にとって危機的な体験である。
(3)心身の老化・衰退の防止に努め、 老年期に備えて準備をする。
(4)親や配偶者など近親者の死に適応する。

多くの人は、長年の経験や知識を利用し、それまでに培った人間関係を支えとして、
精神的には円熟・調和の方向へ発展する。

<向老期と社会問題>
更に現代の社会問題として、50~60代前半の自殺者増加が挙げられている。
向老期である60代では、自殺の動機の上位は「健康問題」「経済・生活問題」である。
リストラの嵐の中で実質所得が減少、住宅ローンなどの借財がのしかかる。
健康にも自信が持てない。等の悩みを抱えている場合が多い。
向老期は社会情勢や経済状態の波を大きく受けやすいともいえる。





発達課題・生活習慣と病気の関連について


向老期には「老化への適応と損失経験の受容」という発達課題があり、
それらは生活習慣にも大きな影響を与える。


①栄養・食生活
男性も女性も年齢を重ねるごとに、肥満の人が多くなっている。
これは、年齢を重ねるごとに基礎代謝が落ちることが原因だと考えられる。
また、塩分摂取量の増加も問題視されている。
向老期では、環境の変化や喪失経験によるストレスが食生活に影響を及ぼしやすいため、
食事の管理を気をつけることが大切である。

②身体活動・運動
男女ともに運動習慣のある人が増えている。これは、一般的に向老期が退職する時期で
自分の時間が増えることから、運動する人が増えたと考える。同じように、
女性も子供が自立をし、時間の余裕ができるからである。

③休養・こころの健康づくり
向老期は、子育てが終わったり退職したり、公私に渡って役割の方向の転換を迫られる時期である。
また、自分の死を受け入れる準備をする時期である。様々なストレスが多いこの時期は
発達課題として老化に伴う身体的変化と、社会的役割からの引退に適応することが重要となる。
そのために、体の休息はもちろん、他者との関わりや趣味や生きがいを持つことが必要となる。
適応することができないと、抑うつ状態に陥ることや健康にも影響を及ぼすことがある。

④たばこ
向老期は壮年期に比べて喫煙率は下がっているが、老年期への過渡期である向老期は
肉体的に老いる時期でもあり、喫煙に起因した病気が、非喫煙者より起こりやすくなる。
長年にわたる喫煙により肺がんになるリスクが上昇する。
60代からでも禁煙すればガンなどの発症率を下げることができるのだが、
この年代の人はもう遅いと諦めたり、環境が変わる、近親者の死などによるストレスから
やめられないことも多い。

⑤アルコール
厚生労働省の研究班が行った調査で、依存症の割合は世代別では70歳代が2.9%で最も比率が高く
、60歳代(0.9%)、50歳代(0.7%)と続くと伝えた。※参考文献 朝日新聞 04/06/18
向老期の世代でアルコール依存症を発症する患者が増えている。
健康日本21では、予防策として知識の普及や啓発などを含めた飲酒側の対策だけではなく、
アルコール販売側の対策も必要とし取り組んでいく事が求められている。

⑥歯の健康
50歳以降では平均して2年に1本強の歯が喪失しており、
向老期である60歳ですでに17.8歯と20歯を下回り、80歳以上の1人平均現在歯数は4.6歯となっている
※参考文献  厚生省健康政策局歯科保健課,平成5年歯科疾患実態調査,1993.

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by saku-saku-chika | 2015-05-27 00:30 | つぶやき