寒いのは冬だから
2014年 02月 06日
・「はたらく」とは、傍(はた)を楽(らく)にすること。
いかにも年寄りが言いそうなことを言いますが、
これは、けっこうよくできた定義だと思うんですよね。
「はたをらくにする」ということばのなかには、
それで金銭的な利益を上げるという意味は、
含まれてない‥‥そこに気づいてしまいました。
儲からないけれど、「はたをらくにする」ことならば、
それは「はたらく」だっていうことなんですね。
なんでもかんでも「ビジネスモデルは?」とか
問うのって、最近の流行にしか過ぎないんじゃないか。
そう考えると、この「はたらく」の定義、
とても本質的だっていう気がするんです。
ここから、「はたらく」の3つの場面を考えてみました。
「祭り・雪かき・山の茶屋」っていうんですけどね。
1.祭り。
本人も熱心にやるし、
その祭りをたのしみにしている人もいる。
それで利益を上げるというより蕩尽するという感じ。
ここでがんばるのも「はたらく」なんじゃないか。
2.雪かき。
好きでも嫌いでも、やらなきゃいけないこと。
むろん、お金になるわけもないけど、やる。
助け合いでもあるし、まさしく「はたらく」でしょう。
落ち葉を掃除したりすることも同じ。
3.山の茶屋。
これは、利益を上げることでもある。
ただ、旅人があてにしている商売だけに、
勝手に休んだりやめてしまったりしたら迷惑になる。
ビジネスだけれど、同時に社会貢献でもある。
「祭り・雪かき・山の茶屋」、どれも、
そこに「はたらく」人がいないとできないんですよね。
そして、どれも人によろこばれることでもある。
企業とかの営利の組織も、これくらいまで
「はたらく」に含んでいくのが、
これからの時代なんじゃないかなぁと、思ってます。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「はたらく」ことを、シロウトなりに、まだまだ考えます。