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こつこつ





あたらしい週のはじまりだよっ ってもう稼働しちゃってるっけどさ
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2012/1/31/ほぼ日「今日のダーリン」糸井重里


・先日、「なめるな」という文をここに書きました。
 ま、だいたいの人は、なにかしらなめていて、
 そのせいで、すいすい進むことも多いけれど、
 なめないほうがいいですね、というような内容でした。

 こんどは、「なめられろ」です。
 「なめられるな」じゃなくて、「なめられろ」です。
 「なめられるな」のほうについても、
 いずれ書くかもしれませんが、今回は「なめられろ」。

 まず、若いうちは年上の人たちからなめられます。
 「こいつはたいしたことないだろう」という顔で、
 つきあってくれる人が、多いものです。
 若い人がたとえばなにかを取材する場合には、
 取材される側が、油断した分だけ余計に、
 いろいろしゃべってくれたりもします。
 また、バカでもわかるように語ってくれたりもします。
 これは、無用な警戒をされるより、ずいぶん得でしょう。
 
 また、職業や性別によっても、なめられるものです。
 たとえば、水商売をしていたりすると、
 お客として来ている人たちが、
 意識するしないにかかわらず、しっかりなめてくれます。
 そこで観察できる人間の表情というものは、
 なかなかに奥深いものがあると思います。
 人間には、公式でない時間というものがあるのですが、
 そういう場面に参加できるのは、
 「親しい者」と「なめられた者」だけです。
 いろんな人の、なかなか複雑な面を見られるでしょう。 
 
 「なめられる」のは、けっこう勉強になるんです。
 ただ、そこで「がっかり」しないことが大事なんです。
 人間の表裏を知って、それを「がっかりした」とか 
 「見損なった」とか感じるのではなくて、
 「おもしろいもんだなぁ」と思うのが、
 「なめられろ」のコツではないでしょうか。
 なめられている間に学ぶことは、すごく多いのです。

 <人はなめられなくなったら、おいしくないってこと。>
 ま、甘い人ほど、なめられるのかもしれませんけどさ。

by saku-saku-chika | 2017-01-10 01:11 | つぶやき