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去る日




前職からずいぶんと年数があいているのは
フリーランスに集中しようと
はじめて2足わらじを一足にした数年があったからだ

その間
姑をおくり10年以上に渡るPTA生活を終え朝晩の送迎がなくなり
とうぜん子どもらも成長し

軸足は経済的に
フリーランスから給料生活へと移行し
ほぼほぼフルタイムの労働者であった

なにをもってして
向いてる向いてないか決めるのは
自分以外だと思うが
たとえば
なりわいとして成り立たなくても
イラストレーターでありたいとずっと思ってやってきた

でもこの3年
いや姑の亡くなる頃だから5年か
果たしてそうなのかと
即答できない自分がいた




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Photograph by Greg Vivash, National Geographic













20年 名刺を持ってからはもっとだが
イラストレーターです と
てらいなく名乗れるようになったのは
ずいぶん経ってからだ

自営ではないはたらき方を
それまでのように
こども中心のスキマでやりくりするのではない
なにかをさがそうとしていた


若かった頃のように
面接すれば即採用ということがまずない中年は
消去法で選択の余地がなかったとも言える
今の職場にたどりつくまで
面接はいつも落ち続けた
40代半ばの不採用つづきはこたえた
だからひろってもらえたんなら
どこでもよかったのだ

職に就いてお金をいただく以上
自分の趣向や適職か云々はかんけいない
ただ相手にどう向き合うかだけでしかない
おカラダおあずかりするなら
安全と安心とプラスαが必要なのは
介護に限ってでもないし

対人はなるべくなら避けてきた
そうはいってもパートタイマーは
接客がいつだってメインではあったけれども

向いてはいないよな介護職
それは日々実感としてあった
ムラが多いしフラットでいなきゃならないと
心がけててもできないこと多かったし

好みとは関係なく
できることをやろうと距離をおいてできたから
なんとか続いたのかもしれない
思い入れがない分淡々としていられたし
ただ仲良くなってからの看取りはつらかった
そういうところが不向きとも思う


子どもらと同世代のわかものと一緒にはたらけて
この2年半たのしい現場だった
今はただただ感謝だけ
あらゆることに対してありがとうございます と




by saku-saku-chika | 2016-09-30 05:55 | つぶやき