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ソコダラ科



ガラパゴス地溝帯に広がる枕状溶岩の上には不思議な深海魚が
太陽光の一切届かない死の世界で生命を育てている熱水噴出孔
命は太陽の光なしでは生きられないという前提のもとに研究が
なされていたそうなんだが約40年前科学者達が発見したらしい



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Photograph by Ocean Exploration Trust





 
todays darling start
・「好きな仕事でめしが食えるか」という問題は、
 おそらく、働いているほとんどの人が
 考えたことがあるんじゃないかな。
 ぼくも、それについてはそれなりに考えてきた。
 
 昔々は、文章を書くことで
 めしが食えるとは思われてなかった。
 ある時期から、長者番付とかに作家の名前が登場する。
 むろん、作家だからといって、
 みんなが食えているわけではなかったろうけれど、
 うまくいったら、それができた。

 小林秀雄の講演などを聴いていると、
 「ぼくは、家族を養うために文章を書いてきた」と、
 誇り高く語っている場面がある。
 吉本隆明さんは、特許の文章の翻訳を仕事にしていた。
 ある時期に、文章を書いて得た収入が、
 翻訳の収入より多くなったときに、
 「これで食っていこうと決めた」のだと語ってくれた。
 
 好きで楽器の演奏をやってる人が、
 「これで食っていこう」と思ってうまくいく場合もある。
 うまくいかない場合もある。
 食えないということがわかってから、
 演奏をやめるかといえば、そうとはかぎらない。
 すっかりやめてしまう人もいるとは思う。
 
 鉄道ファンの人たち、真剣に鉄道のことが好きでも、
 「これで食っていこう」とは思わないのではないか。
 成人してから将棋をはじめた大の将棋好きも、
 「これで食っていこう」とは考えないと思う。
 でも、本職の仕事以上に、ずっと熱心にやる人もいる。
 
 好きな仕事でめしが食えているように見える人は、
 「好きであろうが好きでなかろうがめしが食える」
 というくらい上手(得意)になったのだと思う。
 「好き×得意」と「好きじゃない×得意」は食えるし、
 「好き×不得意」と「好きじゃない×不得意」は
 残念ながら、食っていけない。
 つまり、好きよりも「得意」が問題なのではないか。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「得意」でも食えないという場合は、得意じゃないのかも。


by saku-saku-chika | 2015-08-14 00:00